看護師は患者が安心してケアを受けられるように、報連相をしっかり行う必要があります。この3つのうちどれか一つでも欠けてしまうと、思わぬ大きなミスにつながる危険性があるのです。新人看護師の場合、先輩から報告が足りない、相談がないと指摘されることが多いですが、それはなぜなのでしょうか。
新人看護師自身も、報連相の大切さは十分に理解しているはずです。それでも実践できない背景には、新人だけの問題ではないいくつかの原因が考えられます。もちろん元々人と話すのが苦手だったり、伝えるべき情報を整理するのが不得意だったりする人もいるでしょう。しかし、事前にメモを取るなどの工夫は可能です。
それよりも大きな原因として、職場の環境が挙げられます。たとえば、先輩や上司が常に忙しく動いていて、なかなか話しかける隙が見つからないことです。落ち着いて伝えようと思っているうちにタイミングを逃し、結局報告できないまま時間が過ぎてしまうケースは少なくありません。
さらに、心理的な壁も報告を難しくする要因です。自分のミスを報告したり、見当違いな質問をしてしまったりしたときに先輩や上司から厳しく叱られた経験があると、次からの報告が怖くなってしまいます。また、新人にとってはどのタイミングで報告すれば良いのか判断がつきません。細かく報告しすぎると仕事の邪魔だと指摘され、まとめて報告すれば遅いと注意される板挟みで、どうすれば良いかわからなくなってしまうのです。
こうした問題を乗り越えるヒントがいくつかあります。まずは、先輩に報告のタイミングを相談し、どの段階で伝えるべきかあらかじめルールを決めておくと迷いが少なくなるでしょう。もし内容がうまく整理できないなら完璧にまとめようとせず、まず伝えなければならない情報をすべて共有することが大切です。そして、話しかけるタイミングを計るのが難しいときは、事前に今少しだけ話しても良いか確認する習慣をつけることで、心理的な負担を大きく減らせます。